時代 寺社仏閣 蟇股 (19世紀〜20世紀初頭)
寺社建築の梁間を飾る建築装飾
「蟇股(かえるまた)」。

大きく左右へ張り出した端正な輪郭の中央に
渦を巻くような力強い彫りを配し
植物とも雲とも捉えられる流麗な意匠が
立体的に彫り出されています。

建築を支える構造材として生まれた蟇股は、
時代とともに装飾性を増し、
寺社建築を象徴する意匠のひとつとなりました。
こちらは19世紀から20世紀初頭頃のものと思われ、
厚みのある木取りと大胆な透かし彫り
随所に残された鑿跡から、近代の寺社建築における
木工技術と造形感覚をよく感じ取ることができます。
長い年月を経て木肌は落ち着いた灰褐色へと枯れ、彫刻の陰影と相まって静かな存在感を湛えています。
約90cmと横幅もあり、床の間や棚上はもちろん、大間の壁面や空間を飾るオブジェとしても非常に映える一品。
本来建築の一部であったものを一つの
造形物として眺めることで
日本建築に宿る線の美しさや
名もなき工人たちの手仕事を改めて感じさせてくれます。

size:
長さ 約90cm
高さ 約23.5cm
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