逢季荘
源氏物語 肉筆彩色書画 「鈴虫」 掛軸
”鈴虫”
”十五夜の夕暮に、仏の御前に宮おはして、
端近う眺めたまひつつ念誦したまふ。
若き尼君たち二、三人、花奉るとて
鳴らす閼伽坏の音、水のけはひなど聞こゆる、
さま変はりたるいとなみに、そそきあへる、
いとあはれなるに、例の渡りたまひて、
虫の音 いとしげう乱るる 夕べかな
とて、われも忍びてうち誦じた”まふ
肉筆にて左下に源氏物語絵巻
鈴虫(二) が写し描かれ
右上には流れる様なかなで
箔を散らした料紙に
鈴虫の段の中でも
中秋の名月(旧暦8/15)
の夕暮れの虫音が響く中での
仏様に祈りを捧げる静寂な場面を
選び書いてます。
桐の箱に収まり
平成に入って揮毫された
作品と記されておりますが
不勉強にて作者の
詳細は分かりません。
多少の経年感などございますが
表紙、本紙には大きく
目立つ汚れなどは見受けられず
毎年の中秋の名月や
虫音が響く秋の季節に
飾りたくなる掛け軸です。
直径 約144cm ×約63.3cm
本紙 約59cm × 約58.5cm
(送料込)
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